退職しなければ、解雇
「これがIBMの退職強要」ということで記事がありましたので取り上げてみました。
こういったことは、色んなところで起きていると思います。
しんぶん赤旗に記載されていた記事です。
読んでみてください。
他人事と思う方も多いとは思いますが、実際、こんなことをされたら怖いですよ。
“退職しなければ解雇”
日本IBMが労働者に面接で、「退職しなければ解雇する」と迫っていることが明らかになりました。JMIU(全日本金属情報機器労働組合)日本IBM支部が3日、厚生労働省内で会見し、録音データを公開しました。
問題の退職強要を受けた男性(勤続27年)は、2月18日午後4時、面接に呼び出されました。上司は「別の道に行った方がいい」と退職するよう求め、男性の返答をさえぎって、「受けない場合は、解雇状態になる」としました。
日本IBMは、労働者に突然解雇を通告し、そのまま会社から閉め出す「ロックアウト解雇」を繰り返しています。男性が「ロックアウト解雇ですか」と問いただすと、上司は「そうならないよう次の会社を紹介するのでどうですか」と言い、ロックアウト解雇を否定しませんでした。
会見で大岡義久委員長は、「(合法とされる)退職勧奨のレベルを超えている」と録音公開に踏み切った理由を説明しました。
退職強要を受けた男性は、「昨年11月からプロジェクトが追加され、仕事が増えているのに。聞き間違いかと思い、頭が真っ白になった」と振り返り、「自力では会社と交渉できないと思い、組合に加入した」と話しました。会見では男性のほかに退職強要を受けた2人が実態を告発しました。男性が面接を受けた翌日の19日、JMIUによると、会社は団体交渉で解雇発言について「本当なら、あってはならない」としました。
録音の内容も紹介されています。
録音の内容
JMIU(全日本金属情報機器労働組合)日本IBM支部が3日、厚生労働省内で公開した日本IBMの退職強要の録音データを紹介します。
コンコン(ドアをノックする音)
◆Aさん
はい
◆上 司
あ、どうも、すいませんね。えっとですね。ちょっとあまりいい話じゃないのかもしれないんですけど。評価の話とか聞きましたかね。
◆Aさん
○○さんから金曜日に多少は聞きました。
◆上 司
はい、はい、はい、はい。今までの3年の評価から見ると、会社としては別の道に行ってもらった方がいいんじゃないのっていう話が出ているわけで。それにあたって、ま、追加のお金は出しますんでっていう話が来ていて、どうですかっていう話です。受けた方がいいですよ、という話をしに来ました。というのが正直なところです。もし受けられるという話であれば、条件等についてもお話しさせていただくということです。
◆Aさん
そうですか。受ける、受けないは…
◆上 司
(Aさんの話をさえぎって)(大きな声で)受けない場合は!受けない場合は、もう会社としても居てもらえないという話で、解雇状態になってしまいます。
◆Aさん
解雇状態?解雇状態というのは?
◆上 司
解雇になる。
◆Aさん
というと?
◆上 司
解雇。追加のプレミアムがない状態。通常解雇状態になる。
◆Aさん
3月末でということですか?
◆上 司
はい。
◆Aさん
解雇の意味というのは?どういうことですか?業績が悪いからという意味ですか?
◆上 司
そうなりますね。
◆Aさん
受ける、受けないにかかわらず、3月末で私のIBM生活は終わりということですか?
◆上 司
っていうのか。自分でさっきの条件のもとで3月末で辞めていただくか。追加退職金プラスアルファっていうのを用意させていただいてっていう。
◆Aさん
解雇というのはよくわからないんですけど。
◆上 司
今プレミアムを持った形で辞めていただくと、自己都合退職。解雇になっちゃうと会社都合退職ということになって、履歴書にも自己都合退職と書けない。
◆Aさん
解雇というのは3月末で解雇ということですか?
◆上 司
3月末に。
◆Aさん
それはいつまでに決めればいいですか?
◆上 司
いつまでというのは?
◆Aさん
受けるか受けないかの返答はいつまででしょう?
◆上 司
今出せませんよね?
◆Aさん
そうですね。即答はできないです。
◆上 司
いつまでだったらできます?
◆Aさん
家族とも話さないといけないですし。解雇というのは今いちわからないです。ロックアウト解雇ですか?
◆上 司
そういうふうにならないように、会社は次の会社を紹介してあげるので、どうですかという話をしてるだけです。
◆Aさん
よくわからないんですが、もし退職を希望するのであれば、いつまでかに表明しない限り条件を教えていただけないと。
◆上 司
今でも条件は出せますよ。その方向でいくのであれば。方向性をはっきり…。
◆Aさん
家族とも話をしないと…。
◆上 司
ああ了解。
私も同じようにやられました。
それまでは、こんな経験もなかったので他人事でした。
まさか、私自身がそんな目に遭うとは思っていませんでした。
しかし、世の中はわかりませんからね。
どんな一流企業でもいつ倒産するかわからない時代です。
経営状態が悪くなって辞めてくれと言われることは珍しいことではありません。
そうなったときにどうするか?
自分の身は自分で守るしかありません。
誰も助けてくれません。
怖い世の中ですね…。
あなたの職場では労働基準法が守られていますか?
あなたの職場で労働基準法が守られているかチェックしてみましょう!
こちらで労働基準法をチェックする記事を書いています。
あなたの職場は、ブラック企業!? チェックしてみよう!
きちんとルールが守られていますか?
あなたの職場がルールを守っているかチェックしてみてください。
パワハラに対抗するには・・・?
あなたが、いざパワハラを受けた場合、どうすれば良いか困りますよね?
大切なのは、やり返すことではなく、された証拠を残すことです。
そのことについての記事を書きました。
パワハラ、嫌がらせに対抗するためには…
パワハラに屈して辞めてしまう人がたくさんいます。
少しでも悩んでいる人の役に立てれば幸いです。
今回は、ここまでにします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。