群馬大、パワハラ事件の続き
このブログで何回か取り上げた群馬大学教授のパワハラ事件ですが、今度は懲戒解雇された元教授が不当解雇だということで訴え、裁判になっています。
結論が出るまで時間がかかるかと思いますが、どうなっていくのでしょうか?
今まで、この件に関しては、このブログで2回ほど取り上げました。
また、動きがあったようなので、ご紹介します。
少しまとめてみました。
このパワハラ事件を順番に見てみましょう。
2012年1月~2013年8月
この期間に群馬大学の40代の男性教授が同じ研究室の助教や講師の男女5人に対して、パワハラ、暴言、過剰な叱責を行なっていたとして、大学側は13年4月に調査委員会を設けました。
その後、調査委員会は、元教授に被害者との接触を禁ずる業務命令などを出していました。
この40代の男性教授は、研究室の助教と講師の男女計5人に、退職や休日出勤を強要したとされ、「結婚△出産×」などの発言で結婚や出産をする女性研究者を非難しました。
また、「ポストを空けるため(他大学などに)応募しろ」などと言い、3人が精神的な病気で休み、2人が退職しました。
教授は大学側の調査に発言を認めたが、一部は「指導の範囲」と話していたとのことでした。
2014年11月20日
教授が懲戒解雇される。
大学側は、教授に対して諭旨解雇を決めたが、教授が応じなかったため懲戒解雇したと発表。
2014年12月
元教授が、解雇は不当として、「地位確認」と「賃金支払い」を求め、前橋地裁に提訴しました。
元教授は「叱責は実験を進める上での常識を怠ったため」と説明。
「休日出勤の強要」に関しては、「月曜に実験するには土日に準備が必要」と発言しただけで強要はしていないと発言。
処分理由となった「退職や休日出勤の強要」や「長時間の叱責、暴言」については、大学側の判断に異議を唱えています。
「女性研究者は結婚は三角、出産はバツ」という趣旨の女性蔑視発言があったとされる点は、「別の大学教授がウェブサイトに書いた言葉を紹介したのに、自分が話したように伝えられている」と話していました。
この発言については西日本の国立大教授が「女性研究者として一流になりたいなら結婚は三角、出産はバツ」と自身のウェブサイトに書いているのが確認されています。
2015年1月21日
前橋地裁(大野和明裁判長)で第1回口頭弁論が開かれました。
元教授側が地位確認と解雇後5年分の賃金支払いなどを求めました。
元教授側は「パワハラやセクハラに該当せず、仮に該当しても極めて軽微」と主張し、大学が懲戒解雇に切り替えた手続きも「就業規則に反する強制的なものだった」と主張しています。
しかし、大学側は請求棄却を求めています。
どうなるのでしょうね…
このような流れとなっていますが、どうなっていくのでしょうか?
元教授もある程度、発言したことは認めている訳ですが、パワハラではないと主張しています。
しかし、3人が精神的な病気で休み、2人が退職している訳ですから、それなりのパワハラがあったんだと思われます。
パワハラを受けた方がパワハラと感じたら、パワハラになるという話があります。
しかし、パワハラをした方がパワハラを意識していなかったら、パワハラにならないのでしょうか?
あとは、パワハラがあったとしても懲戒解雇が正当か不当かという問題ですが、どうなんでしょうか?
気になるところですね…。
この件は、また何か動きがあったら報告しますね。
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