退職勧奨と家族との関係
私は、退職勧奨をされた瞬間、目の前が真っ暗になったのですが、すぐに頭に浮かんだのが家族のことです。
家族との生活のことを考え、これからどうしていけば良いのか本当に悩みました。
退職勧奨されたことは、家族にはなかなか言えませんでした。
独身でしたら、また違った悩みがあるかと思いますが、家族のいる父親としての立場で退職勧奨をされるというのは、家族の生活に関わってくるし、本当に辛いし苦しいものです。
今日は、退職勧奨と家族との関係について書いていきたいと思います。
家族は良いものです
最近は、結婚する確率が減ってきて、独身の男女が多いと言われています。
少子化も随分と前から話題になっていますからね。
確かに結婚することによって、面倒なことが増えるでしょう。
独身の方が気楽に過ごしていけると思っている方はたくさんいるでしょう。
しかし、人間は独りでは生きていけません。
山奥で自給自足で仙人のような暮らしをしているのであれば別ですが、全く人と関わらずに過ごしていくことは出来ません。
そして、様々な人との関わりの中で運命の出会いがあり、そして、その相手とつながり、一生を共にしていこうと思えるまでの存在となったことは素晴らしいことだと思います。
だからこそ、その妻と一緒に作ってきた家族を大切にしていかないといけないと私は思っています。
夫婦喧嘩をすることもありますし、子供のことで頭を悩ませることもあります。
収入のこともあるし、子供の学費のこともあります。
そういったことを考えたら独身の方が気が楽だというのもわかるような気もします。
しかし、独身では味わえないたくさんの幸せがあります。
私が会社から退職勧奨をされて、パワハラ、嫌がらせを受けてから、家族とも色んなことがありました。
しかし、今では感謝していますし、家族のお陰で会社と戦えたと思っています。
それでは、私が退職勧奨されてからの家族との関係がどのようになっていったかを紹介したいと思います。
退職勧奨をされたとなかなか言えない
まず、妻に退職勧奨をされたことを伝えないといけないと思っていたのですが、なかなか言えませんでした。
だいたい「退職勧奨をされて解雇になるかもしれない。」などと簡単には言えませんよね。
言ったところで妻にはすぐに理解してもらえないでしょうし、私自身の働きが悪いからではないかと思われることは間違いありません。
今まで家族のことを思って、一生懸命に働いてきたつもりですが、「あなたが働きが悪いからじゃないの?」などと言われて喧嘩になったら、かなり辛いものがあります。
しかし、いつまでも黙っている訳にもいかないので、妻に伝えないといけません。
ですから、妻に退職勧奨されたことを伝えたのですが、思った通り理解されませんでした。
最初の頃は、想像していた通りに妻に「あなたが悪いことしたからこんなことになったんじゃないの?」と言われ、本当に辛い思いをしました。
何回も夫婦喧嘩になりました。
勇気を出して告白したつもりですが、なかなか理解なんてしてもらえませんでした。
会社でも悪者扱いされているのに家に帰っても悪者扱いされ、ものすごく辛い思いをしました。
妻に理解されないで喧嘩が続いたときは、「今まで何の為に働いてきたんだろう…」と悩んだこともあります。
生きている意味があるのか悩みました。
将来のことを考えたら不安で仕方ない状況なのに一緒になって考えてくれる人がいないというのは、本当に辛いものがあります。
はっきり言って誰も理解してもらえないというのは、悲惨な状況です。
この時期が一番、辛かったですね。
退職勧奨と戦う話をしてから状況が変わりました
その後、私が「会社と戦う!」という話をして、色々と説明するようになってから、少しずつ妻の私に対する対応が変わってきました。
だんだんと応援してくれるようになりました。
時間がかかりましたが、妻が理解してくれて、応援してくれるというのは本当に心強いことです。
会社内では、悪者扱いされているので、応援してくれる人はほとんど居ませんでした。
(そんな状況でも応援してくれた数少ない同僚もいたのでその同僚には今でも感謝です。)
会社では、誰とも会話をしないで家に帰ってくることも度々ありました。
しかし、家に帰ってからは違います。
妻が理解してくれるようになってからは、家に帰ってから色んなことを話すようになりました。
それでも夫婦喧嘩になることもありましたが…。
子供に癒やされましたし、応援されました
子供達は何も知らないから、いつもと同じように接してくれました。
一番下のチビは、「パパ、あそぼう」と言ってくるで、一緒に遊びました。
そんな気力もないことも多々ありましたが…。
しかし、子供と遊ぶことがどんなに癒やされたか…。
また、上の子などは、妻から話を聞いて多少は理解していたのでしょう。
「最低な会社だね!パパをこんな目に合わせて本当に腹が立つ!」と言ってくれ、本当に嬉しかった。
こういったことがあったので、頑張れたところもあります。
家族みんなで戦いました!
その後、妻がより理解してくれるようになり、その後は一緒になって戦ってくれました。
私が様々な書類を作成するのも手伝ってくれましたし、私の体調が悪く、弁護士事務所に行くのも大変な状態だったので連れて行ってくれ、一緒に弁護士さんと打合せをしてくれました。
考えがまとまらないときも一緒になって考えてくれました。
そんな家族のことを思ったら、「絶対に会社に負けれない!」と思いました。
家族を笑顔にするためにも私は「絶対に勝たないといけない!」と強く思いました。
会社と戦うことになってから、困難なことがたくさんありました。
しかし、困難なことがあったお陰で家族の絆が強まった感もあります。
今から思えば、色んな面で家族には感謝しています。
家族のお陰で戦う決心をすることが出来ましたし、家族のお陰で頑張ることが出来ました。
戦ったことが良かったのかな!?
私は、退職勧奨されてから、家族とのことで随分と悩みました。
家族って何なんだろうと悩んだことも何回もあります。
しかし、家族に会社と戦うということを伝えてから、少しずつ応援してくれるようになりました。
今になって思うと会社と戦って本当に良かったと思います。
最初は、自分自身のために戦っていたところもありますが、途中からは、家族のためにも絶対に負けれないと思いました。
家族だって、父親が悪者扱いされて気分が良いわけ無いでしょう。
また、そういった理不尽なものと戦っていく父親を応援しない訳にいかないでしょう。
そう考えると退職勧奨と戦って、本当に良かったと思います。
独身だったら、「こんな苦しい状況からさっさと逃げたい」と思って、さっさと辞めて転職先を探していたかもしれません。
それに独りで暮らしていくんだったら、どんなことをしても暮らしていけます。
しかし、家族で暮らしていくとなったら、また別です。
家族で暮らしていくためにもこれからも父親として頑張っていかないといけない。
これから先、どんなことが出来るかわからないけど、父親として精一杯のことをやっていく。
頑張らないとね!
まとめ
今回は、私が経験してきた退職勧奨と家族との関係について書いてみました。
いかがだったでしょうか?
退職勧奨された後というのは、本当に辛いですし、困ってしまいます。
今後の生活のことが一番に頭に浮かぶでしょう。
そんな状況で家族とどう付き合っていけば良いのか、本当に難しいところです。
退職勧奨されてから、家族との関係がおかしくなり、離婚したという方もいます。
退職勧奨された末に人生がめちゃくちゃになってしまったという方もいます。
退職勧奨をされたら、どういった行動をすれば良いのか?ということに対して、正解はないかと思います。
しかし、私が経験してきたことが少しでも参考になれば幸いです。
私は、どういう理由があったとしても退職勧奨をして、労働者の人生をめちゃくちゃにしようとする会社に問題があると思っています。
その労働者が気に入らないというだけで、明確な解雇理由もなく、嫌がらせをして辞めさせる。
また、会社に金が無いわけではないのに、退職するのに満足な条件も提示せず、半ば無理矢理に辞めさる。
その労働者の人生を左右する重大な行為なのにセコいことしかしない会社は絶対に許されるもんではありません。
人生は、ある意味、戦いです。
父親として、一家の大黒柱として、ずっと戦っていかないといけないのかもしれません。
大変だとは思いますが、その姿を見て、いつもどんなときでも応援してくれているのが家族なんです。
そのために戦い続けないといけないのでしょうね。
今回は、ここまでにします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。