退職勧奨の条件の相場
会社から退職勧奨をされた場合、どのような条件が相場なのでしょうか?
会社から条件を提示されたときに「損しているのではないか?」などと迷うことがあります。
辞めようと思ったとしてもあまりに条件が悪かったら断るのも手だと思います。
それでは、どれくらいの条件が相場なのでしょうか?
このブログでも何回か書いていますが、退職勧奨は会社からのお願いですから、従う必要はありません。
辞める気がないのであれば、断っても問題ありません。
しかし、断ったら…
- 立場が余計に悪くなってしまうんじゃないか?
- パワハラや嫌がらせがエスカレートするのではないか?
- 解雇されてしまうんじゃないか?
などと、考えてしまい不安になりますよね。
また…、
会社から必要とされてないのであれば、居座っても仕方ないし辞めてしまおう…
と考える方もいるでしょう。
そのような考えから、もう辞めても構わないという人も現実には多いのではないでしょうか?
しかし、この就職難の時代に新しい仕事を探すのもなかなか大変です。
それに、せっかく今まで会社のために一生懸命に働いてきたんだから、退職勧奨されて辞めるんだったらそれなりの対応をしてもらいたいと思いますよね。
どうせ辞めるんだったら、なるべく良い条件で辞めたいと思うのが、心情ではないでしょうか?
相場はどれくらいなのでしょうか?
それでは、退職勧奨をされた場合の相場とは、どれくらいなのでしょうか?
結論からいうと退職勧奨の条件に決まりはありません。
ですから、相場というのもありません。
つまり、会社次第だということになります。
よくあるのは、以下のような条件ですね。
- 給料の◯ヵ月分を支払う
- 次の仕事が見つかるまで就職支援を行なう
- 退職金を割増で支払う
というような条件を出されることが多いのではないでしょうか?
大企業などであれば、本来もらえるはずの退職金にプラスして割増退職金として月給半年分とか1年分とかもらえるところもあるようです。
しかし、中小企業では難しいでしょうね。
全く条件など無く、ただ単に「辞めてくれ!」とだけ言って、退職届を強要するような会社もあります。
よくある話ですが・・・、
「解雇だと後の就職に傷が付く。自己都合退職のほうが後の就職に有利だから退職届を書いてくるように!書いてこない場合は解雇にします。」
という話をしてくる会社もいまだにあるようです。
何も知らない労働者を騙すようなことを言って、退職届を書かせるのですからヒドい話です。
退職届を書いてしまったら、自らの意思で辞めたということになり、今後、争うにしても不利になりますので気を付けましょう。
また、一度出してしまった退職届は撤回するのも難しいので気を付けましょう。
大企業など、会社が労働トラブルにも力を入れていて、顧問弁護士などがいるのであれば、そんなに悪どいことはしてこないと思いますが、中小企業の小さい会社でワンマン社長がやっているようなブラック企業だったら、大した条件もなく半ば無理矢理に辞めさせられるようなことも多いようです。
【関連記事】
・退職勧奨と退職届
・退職届の撤回について
私の場合は…
私の場合は、退職勧奨されたときに最初に提示された条件は、百数十万円でした。
その条件で納得するかしないかは、その人次第です。
私は、とうてい納得が出来ませんでした。
私は、今まで私が会社でしてきたことを考えたら、ふざけていると感じましたし、それまでされてきたパワハラや嫌がらせに対しても腹が立っていました。
社内で孤立させられて、悪者扱いされ、最後に金を払うから辞めて欲しいって、どういう意味だよ!
一方的に喧嘩を売るだけ売っておいて、反撃が怖くなったからと「ゴメン」と言って金を払ってくる相手に対して、どう対処するのか?
さんざん、怪我させておいて、金で解決ってフザケていると思いませんか?
謝って金を払ったら、何をしても許されるのか?
こういった現実に対しては、本当に腹が立ちます。
パワハラが原因で自殺した労働者なんか救われません。
会社内のパワハラなどの行為は刑事事件にしても良いと思っていまいます。
私は、退職勧奨をされる前までは、会社との関係を改善することが出来ないかと思って動いていましたが、退職勧奨で金額を提示されたときから「関係を改善することは無理だ」と思うようになりました。
私は、そういった感情を持ちつつ、どうにかならないかと思って行動してきました。
だいたい会社の方もいきなり高い金額を提示してくることも考えられませんから、交渉次第でまだ金額を上げていけると私は考えました。
会社は、私の方が悪いと主張し、社内でもさんざん悪者扱いをされましたが、金銭を支払って辞めさせようとしている時点で疑問が生じてきます。
私が悪いのであれば、さっさと解雇にでもすれば良いのです。
解雇にしないで、「◯◯円を支払うから辞めて欲しい」とは不思議な行為だとは思いませんか?
この様な場合は、交渉する余地があると思います。
私は「辞めるつもりはありません」と答え、その後も勤務を続けました。
私は何も悪いことはしていないからです。
また、私は勤務を継続していましたが、同時にどうやれば条件を良くすることが出来るかを考えるようになりました。
しかし、退職勧奨を断ったがためにパワハラや嫌がらせはエスカレートしていき、今まで以上に精神的に追い詰められていくことになります。
会社に対する愛社精神のような気持ちは、パワハラ、嫌がらせ、退職勧奨で余計に無くなりつつありました。
あとは、労働者としての正義のためと家族のためだけに戦っていこうと決めました。
会社と交渉したとしても在籍してい間は、給料が支払われる
それに変な話ですが、耐えたら、耐えた分だけ、給料ももらえますからね。
私の場合は、退職勧奨をされてから、約2年在籍していました。
退職勧奨されてから、すぐに辞めたら会社から提示された条件分しか手にすることは出来なかった訳ですが、辞めずに在籍していたら、在籍していた分だけ収入があります。
家族のためにも私は耐えるしかありませんでした。
しかし、会社としては、さっさと私に辞めて欲しかったのでしょう。
会社からしたら、在籍された分だけ給料を支払わないといけないので在籍された分だけ給料の支払いが増えてしまいます。
だから、私を辞めさせるためにその後もパワハラや嫌がらせはエスカレートしていきました。
嫌がらせによって、精神的に追い詰められていきましたが、私はずっと辞めずに勤務を続けました。
良い交渉が出来たと思っています
結局、私と会社との抗争は、約2年に渡って続きました。
私の場合は、当初の提示額より、かなり大幅にアップした解決金を手にすることが出来ました。
きちんとやっていけば、こういう結果になると信じてやってきたので、会社と戦って良かったと思っています。
精神的に追い込まれてぎりぎりの状況でしたし、最後には退職することになってしまいましたが、結果としては良かったと思っています。
第三者に入ってもらい交渉することをお勧めします
会社とトラブルになってしまっている場合、直接、会社と交渉するのは難しいと思います。
どちらも感情的になってしまうでしょうし、きちんとした話をするのは難しいと思います。
条件を提示されたが、もっと良い条件で辞めようと思っているのであれば、弁護士さんなどの専門家に依頼することをお勧めします。
また、そこまでトラブルになってなくて、交渉の余地があるのでしたら、労働局のあっせんなども良いかもしれません。
会社と交渉するとなったら、途中で無理矢理に解雇される可能性もありますし、嫌がらせがエスカレートすることもあります。
左遷されたり、配置転換されたりして辛い状況に陥ってしまうことも充分に考えられます。
しかし、:会社も弁護士さんが付いているとわかれば、あまり無謀なことは出来なくなります。
弁護士さんに依頼して、相談しながら良い交渉が出来るようにしていくことが最良の道だと私は思います。
また、相場がないということは、交渉次第でどうにかなる可能性があるということだと私は思います。
会社としても裁判などで訴えられたら嫌でしょうし、交渉次第で条件を上げていることは可能だと思います。
今回は、ここまでにします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。