退職勧奨通知書

退職勧奨をされるときに「退職勧奨通知書」という書類を渡され、サインを求められる場合があります。

前回の記事で書いた「退職勧奨同意書」と同じようなものです。

それでは、どんな書類なのか見てみましょう！

例えば、こんな書類です。

 

◯◯　◯◯　殿   退職勧奨通知書   あなたを下記の事由により退職勧奨しますので、ここに通知します。   記   １．勧奨事由 あなたが◯◯◯◯◯◯◯◯のため   １．退職年月日 平成◯◯年◯◯月◯◯日   平成◯◯年◯◯月◯◯日 株式会社　◯　◯　◯　◯ 代表取締役　□□　□□　　　　印   株式会社　◯　◯　◯　◯ 代表取締役　　□□　□□　　　殿   上記の件について、同意します。   平成◯◯年◯◯月◯◯日 氏名　　　　　　　　　　　　印

 

 

退職勧奨通知書は、会社によって書式は違います。

会社によっては、退職に関する条件がもっと細かく記載されている場合もあります。

退職金や一時金の金額を記載している場合など、それぞれです。

 

会社が後に労働者から訴えられてトラブルにならないように警戒した文章が記載されている場合が多いかと思います。

 

例えば…、

• 退職に関し、離職票に記載する離職理由は会社都合扱い（記載理由：「勧奨退職」）とする。
• 退職後は、会社の業務上の機密及び個人情報を利用・漏洩しないことを誓約する。
• 本件ならびに本退職合意書の成立および内容を第三者に開示しないものとし、今後相互に誹謗中傷しないものとする。
• 本件に関し、本合意書に定めるほか何らの債権債務がないことを、相互に確認する。

などが書かれていることが多いようです。

 

労働者に有利な条件が書いてある場合もありますが、後にトラブルになるのを回避する内容になっていることが多いと思います。

結局は、記載する内容は会社によります。

 

 

辞めるつもりがないなら、きちんと断りましょう

退職勧奨は、従わないといけない訳ではありません。

会社が労働者に対して、辞めてもらえないかとお願いしているだけですから、聞く必要はありません。

会社は、退職勧奨の際にこのような「退職勧奨通知書」などの書類にサインさせようとしてきます。

「条件が良い」、「次の仕事が決まっている」などの理由で辞めることを決めているならサインしても構いませんが、辞めるつもりがないのであれば、きちんと断りましょう。

 

 

退職届は必要ありません

会社が提示した条件に同意した場合に「退職届」を出すように言われたとしても「退職届」は必要ありません。

「退職勧奨通知書」にサインしたのであれば、退職勧奨に同意したことになります。

「退職届」は、労働者から労働契約を解除する意思表示となりますので、「退職届」を出すことにより、離職理由を「自己都合」にされてしまう場合があります。

「自己都合」となると失業保険の給付制限が付き、もらえる時期が３ヶ月も後になりますので気を付けて下さい。

 

こちらの記事で詳しく書いていますのでご覧下さい。

 

退職勧奨は、自己都合？　会社都合？

離職票の退職勧奨の扱いについて知っておきましょう。

 

 

 

断った結果、嫌がらせをされることが多いようです

断っているのにしつこく退職勧奨をしてくる場合があります。

あまりにしつこい場合は、退職強要として違法とみなされる場合もあります。

 

また、退職勧奨を断ったがために嫌がらせを受けることもあります。

酷い場合は、断ったからといって、左遷したり、解雇してくる場合もあるでしょう。

この様な状況になった場合、どうすれば良いか不安になりますよね…。

 

 

 

自分の身は自分で守らないといけません

そうなった場合もきちんと対処していかないといけません。

会社内では、なかなか協力してくれる人もいません。

同僚たちも被害に遭うのは嫌なので関わりたくないでしょうし…。

誰もが自分が一番可愛いわけですからね。

結局、自分の身は自分で守らないといけません。

こちらの記事でそのことを書いていますので、興味がある方はご覧下さい。

 

パワハラ、嫌がらせに対抗するためには…

会社や上司のパワハラ・嫌がらせに対抗するための手段を紹介しています。

 

 

会社に対して一生懸命に働いてきたのに会社の都合で辞めさせられようとしている訳です。

解雇になるような理由もないのに会社はあなたを辞めさせたい訳です。

 

泣き寝入りして辞めるのも人生ですが、あなたの生きてきた道はそんな簡単なものではないと思います。

あなたが頑張ってきた人生を踏み潰されてめちゃくちゃにされるようなもんです。

許される行為ではありません。

 

そう思って、私は戦ってきました。

あなたは間違っていません。

悪いことをしたのであれば、解雇されているはずです。

より良い人生にしていくためにもよく考えて行動していきましょう！

 

 

今回は、ここまでにします。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。