過労死等防止対策推進法
第 186 回国会において、過労死等防止対策推進法が制定されました。
今、社会問題になっている「過労死」ですが、国としても防止に取り組んでいくようです。
平成26年11月1日より、過労死等防止対策推進法が施行されます
(厚生労働省HP)
第 186 回国会において、過労死等防止対策推進法が制定されました。
この法律は、近年、我が国において過労死等が多発し大きな社会問題となっていること及び過労死等が、本人はもとより、その遺族又は家族のみならず社会にとっても大きな損失であることに鑑み、過労死等に関する調査研究等について定めることにより、過労死等の防止のための対策を推進し、もって過労死等がなく、仕事と生活を調和させ、健康で充実して働き続けることのできる社会の実現に寄与することを目的としています。
また、この法律は、平成 26 年11 月1 日 から施行されます。
厚生労働省の発表では、2013年度に「くも膜下出血」、「心筋梗塞」などの脳・心臓疾患で労災認定された人の数は、306人もいます。
そのうち死亡した人は、133人となっています。
過労死で死んだ人が133人も居たということになります。
うつ病などの精神疾患では、436人が認定され、未遂を含む自殺者は63人でした。
精神疾患などでの労災認定は、認められる確率が低く、労災を申請する人も多くありません。
この数字は、あくまで労災認定を受けた数なので、実際の数は、もっと多いかと思われます。
日本の「過労死」は、国際社会でも問題視されてきました。
過労死という言葉は、英単語「karoshi」として、オックスフォード英語辞典に掲載されています。
それほど、日本という国は過労死が多い国ともいえます。
残業が当たり前の長時間労働が常態化している会社も多いようです。
2013年には、国連・社会権規約委員会から日本政府に対して、過労死防止策を強化するよう勧告も出ています。
過労死防止対策推進法とは?
今回、過労死等防止対策推進法が制定されましたが、実際にどのような法律なのでしょうか?
厚生労働省HPにある過労死防止対策推進法の概要には、以下のように記載されています。
過労死防止対策推進法の概要
※厚生労働省HPより
過労死防止の対策としては、以下のようなっています。
①過労死の実態の調査研究
②教育活動等を通じた国民への啓発
③過労死のおそれのある者や家族が相談できる体制の整備
④民間団体の活動への支援
この様になっています。
ただ、この対策でどれだけの効果があるのかわかりませんが、今後、過労死が減っていくことを願います。
詳しくは、(厚生労働省HP)を御覧ください。
先日、このブログでも取り上げた「店長を自殺に追い込んだブラック企業『くいしんぼ』」みたいなことが無くなることを願います。
あと、もう過ぎてしましましたが、11月は、過重労働解消キャンペーンが行われました。
次回は、この過重労働解消キャンペーンを紹介します。
あなたの職場では労働基準法が守られていますか?
あなたの職場で労働基準法が守られているかチェックしてみましょう!
こちらで労働基準法をチェックする記事を書いています。
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あなたの職場がルールを守っているかチェックしてみてください。
パワハラに対抗するには・・・?
あなたが、いざパワハラを受けた場合、どうすれば良いか困りますよね?
大切なのは、やり返すことではなく、された証拠を残すことです。
そのことについての記事を書きました。
パワハラ、嫌がらせに対抗するためには…
パワハラに屈して辞めてしまう人がたくさんいます。
少しでも悩んでいる人の役に立てれば幸いです。
今回は、ここまでにします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。