ブラック企業大賞 電通が大賞に選ばれる
当ブログの12月5日の記事でブラック企業大賞2016のノミネート企業が発表されたことを紹介しました。
そのブラック企業大賞2016の授賞式が12月23日にありました。
さっそく見てみましょう!
ブラック企業大賞2016 授賞式
2016年12月23日、第5回ブラック企業大賞2016授賞式が行われました。
各賞は以下の通りとなっています。
- 大賞
- 株式会社 電通
- 業界賞
- ディスグランデ介護株式会社(「茶話本舗」FC企業)
- 業界賞
- 株式会社プリントパック
- ブラックバイト賞
- DWE JAPAN株式会社(「しゃぶしゃぶ温野菜」FC企業)
- 特別賞
- 日本郵便株式会社
- ウェブ投票賞
- 日本郵便株式会社
※各賞の授賞理由は → こちらから(ブラック企業大賞HP)
様々なメディアでも取り上げられてます
ブラック企業大賞2016の授賞式は、様々なメディアでも取り上げられています。
弁護士ドットコムニュースでの記事を紹介します。
ブラック企業大賞に電通、「過酷で人権侵害の状況を放置し続けてきた」
長時間労働やパワーハラスメント(パワハラ)などを従業員に強いる悪質な企業や法人を選出する「ブラック企業大賞2016」の授賞式が12月23日、都内で開かれ、新入社員が長時間労働の末、過労自殺した電通が大賞に選ばれた。選考理由として、「過酷な状況を放置し続けてきた。日本を代表する人権侵害の企業だ。強い怒りを込めて授与する」と読み上げられた。
ウェブサイトでの投票数で選んだ「WEB投票賞」には、2011年以降パワハラによる自殺が相次いだ日本郵便が選ばれた(5958票)。日本郵便は特別賞にも選ばれた。また、ブラックバイト賞には、元従業員がアルバイト学生を殴るなど刑事事件にも発展したDWE JAPAN(「しゃぶしゃぶ温野菜」FC企業)が選ばれた。
ブラック企業大賞は、ジャーナリストや弁護士でつくる実行委員会が、日本の労働環境を改善する活動の一環として、2012年から毎年開いており、今年で5回目。労働法などに抵触したり、またはその可能性があるグレーゾーンな条件や、パワハラを従業員に強いる体質の企業や法人を「ブラック企業」として定義している。
今年のブラック企業大賞には、エイジス、電通、ドン・キホーテ、プリントパック、関西電力、佐川急便、サトレストランシステムズ、仁和寺、ディスグランデ介護(「茶話本舗」FC企業)、日本郵便、DWE JAPAN(「しゃぶしゃぶ温野菜」FC企業)の11社がノミネートされていた。
ブラック企業大賞・電通「報道は何かに怯んでいるのではないか」実行委員が議論
「ブラック企業大賞2016」の授賞式が12月23日に開かれ、新入社員が過労自殺した大手広告代理店「電通」が大賞に選ばれた。授賞式後のシンポジウムでは、電通の労働問題をどうメディアが報じてきたのかがクローズアップされた。
ブラック企業大賞実行委員の水島宏明さん(ジャーナリスト・上智大学教授)は「電通はメディア各社にとって付き合いが密な企業だ」と指摘。「民放は断片的なニュースを伝えるだけで、深掘りするような報道は少なかったが、NHKは頑張っていた」「テレビは人の痛み・感情を伝えるメディアであるにもかかわらず、何かに怯んでいるのではないか」と批判した。
ブラック企業大賞は2012年から毎年1回開かれている。今年は電通の事件が注目を集めたことなどから、テレビ・新聞など複数の報道記者が来場していた。しかし、例年はそれほど大きく報じられることはなく、報道陣も少ない。
その理由について、水島さんは「報道機関にとっては、ノミネート企業のひとつひとつがスポンサーだったりする。そのため、実名報道にはかなり慎重になる」「長時間労働については、テレビ・新聞社が人のことをいえないという問題もある」と語った。
実行委員の竹信美恵子さん(ジャーナリスト・和光大学教授)は「マスメディアは報道機関であるとともに会社だ。(報道を増やすためには)視聴者・読者が成功イメージをもたせることが必要になってくる。視聴者・読者が(ブラック企業関連の報道について)『良い報道だ』といえば、自己保身にふれなくさせることができる」と話していた。
いかがだったでしょうか?
ブラック企業大賞は、毎年、様々な企業のブラックな体質を発表しています。
ブラック企業大賞のような活動は批判もあるでしょうが、社会が少しでもブラック企業を認識し、それぞれの会社で自社内を見直しブラックな体質が減っていくことを願います。
毎年のように今まで話題にならなかった企業のブラックな体質が大きな問題となって世間を騒がせています。
今年は電通の新入社員が自殺したことの報道が目立ちましたね。
大きな問題になるまで誰も声をあげることが出来ない企業体質を変えていくことが必要だと思います。
何も意見することが出来ず、自殺するまで追い詰められてしまう企業で働く意味とはなんなのでしょう?
多くの企業が顧客が満足することを目標に掲げていますが、自社の社員を不幸にしていたら何のための企業かわかりません。
社員の生死が関わってくることですから、深く考えて頂きたいです。
しかし、ブラックな企業体質に「おかしい」と問題提起することはクビを覚悟する行動になってしまいますので、誰も声をあげないのが一般的なあり方だと思います。
企業は問題提起して改善しようとする社員こそ大事にするべきだとは思いますが、だいたいそのような社員は排除される方向に向かいます。
私も元勤務先に勤めていた当時は「会社が良くなれば」と思いながら色々な行動を起こしました。
しかし、私も最後には排除されてしまいました。
世の中には、なかなかホワイトな会社はないのかもしれませんね。
また、報道機関もスポンサー関連企業に気を遣っているのであれば、公平な報道機関とはいえないですね。
これも企業の問題と同じで問題提起すれば、スポンサーになってもらえないということがあるのでしょう。
世の中、当たり障りなく頑張ることなく自分を殺して生きていくことが一番なのかもしれません。
私はそんな人生はどうかと思いますが、そうやって生きている人がほとんどなのかもしれません。
世の中、難しいですね。
今日はここまでにします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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少しでも悩んでいる人の役に立てれば幸いです。
今回は、ここまでにします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。