精神疾患の労災認定 昨年度498人で過去最多
精神疾患の労災認定が過去最多というニュースです。
世間では、精神疾患の労災認定は厳しいと言われているようです。
それでは見てみましょう。
精神疾患の労災認定 昨年度498人で過去最多
長時間労働や、職場での強いストレスが原因で昨年度、うつ病などになったとして、労災と認められた人は500人近くにのぼり、これまでで最も多くなったことが、厚生労働省のまとめでわかりました。
厚生労働省によりますと、昨年度、長時間労働や、職場での嫌がらせなど仕事上の強いストレスが原因でうつ病などになったとして、労災と認められた人は498人にのぼり、前の年度より26人増え、昭和58年度に調査が始まってから最も多くなりました。
年代別に見ますと、40代が144人と最も多く、次いで、30代が136人、20代が107人となっています。
労災認定された人のうち、いわゆる過労自殺をした人は未遂を含めて84人で、この中には大手広告会社・電通の新入社員だった高橋まつりさんも含まれています。
一方、過労によって脳出血や心筋梗塞などを引き起こし、労災と認められた人は260人で、このうち「過労死」した人は107人でした。
また今回、厚生労働省は、「裁量労働制」で働いていて、労災認定された人の数を初めて集計しました。裁量労働制は実際に働いた時間にかかわらず、一定の時間働いたものとして賃金が支払われる制度で、一部の専門家などからは、長時間労働に歯止めがかからなくなるおそれがあるという指摘も出ています。
厚生労働省のまとめによりますと、昨年度までの6年間に裁量労働制で働いていた61人が労災認定され、このうち過労死や過労自殺した人は13人でした。
厚生労働省は「長時間労働を強いられたりパワハラなどを受けたりして強いストレスを感じながら働いている人が大勢いる。働き方改革によって長時間労働を制限する新たな対策を打ち出すなどして働く人の負担を減らしていきたい」としています。
高橋まつりさんの母親は
大手広告会社・電通で働き、おととし過労自殺した高橋まつりさんの母親、幸美さんは、「これほど多くの人が仕事が原因で命を落としたり、健康を損ねてしまったという事実は本当に悲しいことです。大切な家族を亡くした悲しみは決して癒えることはありません。長時間労働という過重労働は身体も精神も追い詰め、死の危険もあり、これをなくすことで大切な命や健康を守ることができます。これ以上、頑張って生きている人の夢、希望、人生、命を奪わないでほしいと強く願います」とコメントしています。
掲載元:NHK NEWS WEB 6月30日 15時16分
いかがでしたか?
日本は働きすぎなどと言われるようになってかなり経ちますが、本当に働きすぎなのでしょうね。
有給休暇すら満足に取れない会社がまだまだたくさんあります。
先輩より先に帰ろうとすると小言を言われてしまうので帰れない、など・・・
会社によっては、もう長時間労働なんて当たり前の世界です。
長時間労働で労災認定などのニュースを見て、「俺たちの方がたくさん働いているよな!」とか思う人もたくさんいると思います。
そういった風潮を変えていかないといけない。
そうしないと被害者が増えてしまいます。
最近は、精神疾患の労災認定のニュースなども多くなってきましたので、精神疾患に対する世間の認知度も上がっていると思います。
少し昔であれば、「精神疾患になる奴が貧弱で悪いんだ!」と言う人も多くいましたが、今はずいぶんと変わってきているようです。
そういったこともあり、精神疾患で労災申請する人も増えてきているのだと思います。
私自身も弁護士さんから勧められなかったら労災申請はしなかったと思います。
全く知らなかったことですから、弁護士さんには感謝しています。
会社があって生活が出来ているのも確かですが、会社があって精神的に病んでしまうことも確かです。
労働者が会社に感謝しなければいけない部分は確かにあります。
しかし、それは労働者だけが感謝するのではなく、使用者側も労働者に感謝するべきです。
労働者が働いてくれるお陰で会社が成り立っているのですから・・・。
労働者に対する感謝の気持ちがあれば、パワハラなどもないだろうし、長時間労働もさせないはず。
労働者に感謝の気持ちがあれば、働きやすい労働環境を作るはずです。
「金を払っているんだからきちんと働け!」という気持ちがあるから職場環境はどんどん悪くなっていくのだと思います。
労働者は、家畜ではありません。
こういったニュースをきっかけに社会が変われば良いなと思います。
また労働者側も会社に甘えるのではなくて、意識を変えていかないといけない部分はあるのだと思います。
今日は、ここまでにします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。