高校生が労働組合:ブラックバイトは許さない…8月中に発足
今日は、高校生が労働組合を作ったというニュースがあったので取り上げてみました。
それでは、早速、見てみましょう。
東京都内や千葉県内の高校生3人が立ち上がる
アルバイトの若者たちに違法な労働を強いる「ブラックバイト」が横行する中、アルバイトの高校生たちが立ち上がる。賃金の一部不払いなどの労働問題を解決する高校生だけの労働組合「首都圏高校生ユニオン」が、月内にも発足する。大学生の労組はあるが“高校生労組”は初めてとみられる。メンバーらは「バイトで悩む高校生の力になりたい」と意欲満々だ。
ユニオンを発足させるのは東京都内や千葉県内の高校生3人。
一人は千葉県の高校2年男子生徒(17)で、現在飲食店でアルバイトしている。労働基準法は労働時間の厳格な管理を定め、1分単位で管理すべきだと解釈されている。だが、店は15分以下の労働時間をカウントせず、仕事のメモをまとめる時間を就労時間と認めないなど賃金の不払いがあった。18歳未満の就労が禁じられている午後10時以降に仕事がずれ込んだり、テスト期間中の勤務を断ったのに聞き入れられなかったりしたこともあったという。
もう一人は東京都内在住の定時制高校2年女子生徒(17)で、入学と同時に家計を助けるためにコンビニエンスストアでアルバイトを開始。最低賃金で週3、4回、毎回6時間半働いたが、1年働いても有給休暇が利用できることを通知されず、賃金も15分未満分は切り捨て。テスト期間の就労強要もあった。
2人はそれぞれ、非正規労働者などを支援する個人加盟労組「首都圏青年ユニオン」(神部紅=じんぶ・あかい=委員長)に相談。ユニオンに加入し、団体交渉で待遇改善を勝ち取った。
その後、周囲にも長時間労働などで悩む友人がいることから、同ユニオンの助言を受けながら高校生ユニオンの準備を進めた。
女子生徒は「自分一人では働くルールも知らずに違法に使われていた。働くことで学ぶこともある。ユニオンをつくって頑張る仲間を助けたい」と話す。今後、労働法や具体的なトラブル事例の学習会、相談などの活動をする予定だ。
青年ユニオンの神部委員長によると、大学生や高校生など学生アルバイトからの労働相談は増加傾向にある。一人親家庭など経済的な事情で働かざるを得ず、賃金一部不払いなど違法な状況に声を出せない事例もあるという。神部委員長は「高校生などの若者が一番弱い立場に置かれて働いている。違法な労働条件が放置されればひどい働き方がまんえんする。高校生たちと共に歯止めをかけたい」と話している。【東海林智】
毎日新聞 2015年08月25日
こういった動きがあるというのは良いことだと思います。
労働に関する法律などは、学校では、教えてくれないことですからね。
どういった働き方が違法なのか、そして、どういった働き方が適法なのか、学生じゃなくてもわからない人も多いですしね。
学生だし、法律のことをあまりわかっていないと思って、学生アルバイトを都合の良いように扱っている経営者も多いと聞きます。
きちんと働ける世の中になるために活動するこの学生たちは立派だと思います。
今日は、ここまでにします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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