その発言大丈夫? セクハラ、パワハラ、マタハラ……2015年、上司の禁句集
最近は、様々なハラスメント問題がニュースになっています。
どんな発言が良くて、どんな発言がいけないのか?
発言を受ける側の気持ちを考えることが出来れば問題は起きないとは思いますが、人間関係というはなかなか難しいですからね。
そのことを取り上げた記事がありましたのでご紹介しますね。
その発言大丈夫? セクハラ、パワハラ、マタハラ……2015年、上司の禁句集
笹山尚人弁護士は「ハラスメントについての相談は年々、内容が複雑化しています」という。問題は、無自覚であることだ。誰もが加害者になりうることを、まず認識しよう。
パワーハラスメントやセクシャルハラスメント、最近ではマタニティハラスメントなど、職場におけるハラスメント(精神的な暴力、嫌がらせ)の事案は増加傾向にある。
ハラスメントとは、法律的には相手の「人格権」を侵害することをいう。人格権とは、名誉や自由といった個人の人格的法益を保護するための権利のこと。つまり、相手の人格を揶揄、侮蔑したとみなされる言動がハラスメントにあたるというわけだ。
パワハラについては、2012年に厚生労働省が定義を公表している。それによれば「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」だという。
■「被害者基準」で考えよ
どんな言動がパワハラにあたるのか。ある大手保険会社で、上司が部下の業績に関連して「意欲がないなら会社を辞めるべきだと思います。当社にとっても損失そのものです。あなたの給料で業務職を何人雇えると思いますか」といった主旨のメールを、当人を含む職場の十数人に送っていた。東京地裁は、これらの言動について「叱責としては強度だが、ただちに業務指導の範囲を超えているとは言えない」と判断した。しかし、控訴審の東京高裁では「人の気持ちをいたずらに逆撫でする侮辱的言辞であり、本人の名誉感情を毀損し、不法行為である」と認定した。
一方で、言葉の暴力自体は認められても、法的責任までは問えない、というケースもある。私の担当した案件で、上司が部下に「あなたのような受け答えを続けていたら、誰からも必要とされなくなるでしょう」「みんなから嫌われて、どんな気分ですか」「あなたがそんな状態で、家族の生活は守れるんですか」などと発言した事案があった。裁判では、発言自体は「言い過ぎ(パワハラ)」と認めたが、「指導者として叱責する必要があり、法的責任を問うほどのものとは言えない」と、訴えそのものは棄却された。
このように、一言で人格権を侵害する言動といっても、基準はあいまいだ。私としては、「被害者基準」を物差しにするべきだと考えている。
■盲点なのは「2人目の予定」
セクハラについても同じだ。セクハラとは「相手方の意に反する性的言動」と定義される。すなわち、分水嶺は「相手側の了解」だ。
よく受ける相談は、「最近の若い女性は……」と女性を一括りにするような発言。女性社員を「○○ちゃん」と呼ぶことも、古典的だがいまもよく聞く。親近感を持って接しているつもりだろうが、女性によっては気分を害することを認識しておこう。
年齢や彼氏の有無、結婚や子どもの予定などについて聞くのももちろんアウト。意外と盲点になっているのは、2人目の予定だ。産みたくても一人しか産めないという女性もいるのだから、そのあたりは踏み込むべきではない。
最近、社会問題化しているのがマタハラだ。これだという定義はないが、私は、「働く女性が妊娠・出産・子育てなどをきっかけに精神的肉体的な嫌がらせを受けたり、解雇や雇い止め・退職強要や降格などの不利益をこうむること」と理解している。言葉というよりも、妊娠・出産を理由にした、もしくはそれが理由としか考えられない不利益な処遇を受けた、という相談が多い。言動でいうと、妊娠がわかったときに「これでまた人繰りを考えないといけなくなった」などとネガティブな受け答えをしないこと。2人目ができたときに「またできたの?」などと言うのもご法度。妊娠・出産をマイナス評価にしない、ということが大前提だ。
ここまでの事例を見て、「こんなにNGだらけではコミュニケーションがとれない」と感じた人もいるかもしれない。だが、基本的には「相手の人格を尊重する」ことに尽きる。わかりやすく言えば、相手を“社長の娘”だと思って話すことだ。社長の娘の人格を傷つけるようなことはできないのではないだろうか。共に働く仲間を尊重し合える職場づくりを心がけよう。
●「マタハラ」アウトorセーフ
×アウト
「しんどいだろうし、正社員じゃなくてパートになったら?」
「困ったな。これでまた人繰りが苦しくなる」
「これだから女は使えない」
「妊娠しても働き続けたいなんて、わがままだね」
「出世したいなら子どもはあきらめろ」
△セーフ
「子どものためを思ったら仕事はやめたほうがいいんじゃない」
「(2人目や3人目ができたときに)またできたの?/また休むの?/何人目?」
「早く帰れていいね」
●「セクハラ」アウトorセーフ
×アウト
「○○ちゃん、おはよう(下の名前でちゃんづけ)」
「いくつになったんだっけ」
「彼氏はいるの?」
「まだ結婚しないの?」
「今日は生理の日?」
「若い女性にはわからないよね」
「(子ども)2人目はまだつくらないの?」
「太ったんじゃない?」△セーフ
「どんな男がタイプなの?」
「その服似合ってるよ」
「髪切ったんだね」
「可愛いね」
●「パワハラ」アウトorセーフ
×アウト
「俺に楯突いたら懲戒免職にしてやるからな」
「おまえは頭がおかしい」
「病院に行ったほうがいいよ」
「使い物にならない人間はうちにはいらない」
「窓から飛び降りろ」△セーフ
「なんでこんなこともできないんだ」
「何度言えばわかる」
「だからおまえはダメなんだよ」
「そんなこともわからないのか」
「君の給料で派遣社員を何人雇えると思ってるんだ」
「同じミスを何度もやるな」———-
弁護士 笹山尚人
非正規雇用労働者の権利問題、労働事件などを中心に活動。著書に『それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか』など。
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(弁護士 笹山尚人 構成=衣谷 康)
プレジデント社7月15日(水)10時15分
どうでしたか?
この記事の中に、「相手を“社長の娘”だと思って話すことだ。」と書いてありますが、私も同じように思います。
セクハラやパワハラ、、モラハラなどの場面に遭遇した場合、「社長の娘(息子)だったら、そんな言い方をすることは出来ないだろう…」と思うような発言があれば、それはもうハラスメントだと思います。
こういったハラスメントを行なう人間というのは、相手を見てやっている訳です。
相手を見下してバカにして見る人間性を持った人がハラスメントを行なうと私は思います。
どんな相手であろうと同じように接することが出来る気配りがあれば、ハラスメントは起きないでしょう。
逆に言えば、ハラスメントの被害者というのは、バカにされている訳です。
見下されて、バカにされて黙っていてはいけないと私は思います。
会社の中の価値観では上下関係かもしれませんが…
上司だろうが、社長だろうが、会社という組織の中の役割としての立場が偉いだけであって、また違った価値観の中では違うことも多々あります。
同じ人間として、1つの存在だし、違った価値観の中ではこちらの方が上の場合もあります。
だから、同じ人間として、そんな歪んだ人間性の上司や社長に負けてはいけないと私は思います。
社長だろうが、上司だろうが、あなたの家族や仲間の価値観からしたら、あなたの方が大事です。
あなたの方が価値のある存在です。
そう思ってくれている家族や仲間のためにもバカにされて見下されて許していてはいけません。
中には、人間性に優れていて、本当に尊敬することの出来る上司や社長もいるかと思います。
そういった方に出会うことが出来れば大事に付き合っていきましょう!
優れた人間性を持った尊敬する事のできる上司や社長であれば、ハラスメント問題などに無縁でしょうし、どんどん大きな世界で活躍していくでしょうから、学ぶことはたくさんあるかと思います。
アウト発言されたら記録しておきましょう!
この記事には、アウトとセーフの発言を紹介してくれています。
この記事に書いてあるようなアウトの発言をされた場合、その発言があった日時、状況、場所などを日記に書いて記録し、また出来るのであれば、録音するだけでも戦う上で大きな武器になります。
ですから、バカにされて黙っていられないと思ったら、絶対に記録を残すようにしましょう!
記録がきちんと揃っていれば、あなたは、まず負けることはないでしょう。
記録を残すことについては・・・
過去の記事ですが、記録を残すことについて書いています。
戦うためのアイテム
証拠を残して会社の不当行為を証明しましょう
興味がある方は、ぜひご覧ください。
ハラスメントを許してはいけません。
今回は、ここまでにします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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こちらで労働基準法をチェックする記事を書いています。
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あなたの職場がルールを守っているかチェックしてみてください。
パワハラに対抗するには・・・?
あなたが、いざパワハラを受けた場合、どうすれば良いか困りますよね?
大切なのは、やり返すことではなく、された証拠を残すことです。
そのことについての記事を書きました。
パワハラ、嫌がらせに対抗するためには…
パワハラに屈して辞めてしまう人がたくさんいます。
少しでも悩んでいる人の役に立てれば幸いです。
今回は、ここまでにします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
丁度、パワハラ体験の記事を書いていましたので、
楽しく読ませていただきました!
わたしが経験したパワハラは、
大半が、「△セーフ」ゾーン
に入るのかな。
今後も楽しみにしています。
半蔵様
コメントありがとうございます。
セクハラの範囲というのも難しいですよね。
こういった記事で少しでもハラスメントだと認識する人が増えてくれればと思います。
半蔵様が書いているという記事に興味を持ちました。
今後も宜しくお願い致します。
金太郎
恥ずかしながら、
下記にて、だらだらと書かせていただいております。
http://hanzounikki.blog.fc2.com/
ありがとうございます。
興味深く読ませて頂きます。