職場いじめ
パワハラされた結果、職場いじめにあってしまうことが多々あります。
職場いじめとは、どういったことをいうのでしょうか?
今回は、職場いじめについて考えてみたいと思います。
職場いじめは、いじめる側がグループを組んで、集団で嫌がらせを行います。
そのため、状況が複数対一人という不利な状況に陥ります。
また、いじめる側が上司などの場合、いじめが指摘されたら、「あれは指導」と答えて会社側に責任はないとするケースがほとんどです。
また、会社側も一部の責任者が勝手にやったということで片付けます。
こういったいじめ隠しが多々あるので、職場いじめの定義は難しいといえます。
社員がアルバイトを差別するというパターンもあります
社員同士だけではなく、社員が派遣社員やアルバイトに対していじめや差別・冷遇を行うケースも多々あります。
本来、派遣やアルバイトも雇用形態が違うだけで立場が低いということはないのですが、日本では正社員が派遣やアルバイトより偉いという風潮が根強く、事件性がない限りは黙認されてしまいます。
「“あれは指導”と答えて会社側に責任はないとするケースがほとんど」と上述したが、個別労働紛争解決制度でいじめを原因とした相談件数が増加するなど、近年は立ち上がって戦う人も増えています。
「個別労働紛争解決制度」についてはこちらの記事!
個別労働紛争解決制度
解決のための制度があるので活用しましょう。
職場いじめの状況
日本産業カウンセラー協会が行ったアンケート調査(調査対象440名)では、職場いじめの状況としては以下のとおりとなっています。
- 約8割で職場いじめの相談等がある
- 職場いじめのうち、約8割がパワハラ
- 行為は、「罵る・怒鳴る・威嚇する」が一番多い。(68%)
- 次いで、「仲間外れ」(54%)
- いじめる側といじめられる側との関係は、「上司と部下」が一番多い(85%)
また、21世紀職業財団が2004年3月に行った「職場におけるハラスメントに関するアンケート」(回収数638社、回収率18.8%)によれば、
- セクシャルハラスメントが43.9%
- パワーハラスメントが34.2%
- その他の職場のいじめ・嫌がらせが28.0%
以上の結果が、調査返送の企業で見られました。
職場いじめの原因
いじめる側が、いじめる対象に対し何らかの感情(多くは脅威と見なす)を持つと、いじめに走りやすくなります。
背景には、「職場環境に弱肉強食の理論が持ち込まれてしまっている」といった指摘や立場の弱い人間への蔑視・軽視・利己的な態度や屈従させるような態度などがあります。
このため、いじめられやすいタイプには以下のようなものがある。
- 異様に仕事ができる人
- 仕事ができない人
- 要領の悪い、世渡りの下手な人
- 社外に強力なネットワークを持つ人
- ひとりで(特に自分勝手な行動)行動を取りがちな人
- 友人が少ない人
- コミュニケーション能力が(相対的に)低い人
- 給料が少ない人
- 他社からの移籍(いわゆる「よそ者扱い」)で、始めから地位のある職位で勤務を始める新人
また、女性による女性へのいじめについては、
- 女性は待遇等の差に対しより敏感に反応する。
- 男性が重要な職に就き、女性がその補助に就くという形式が多いため、一人の女性に少しでも他の女性と違う仕事をふると、それに反応していじめが起きる。
とする意見があります。
人間は悲しいものです。
良いにしろ、悪いにしろ、目立ってしまうと目を付けられてしまうんですね。
出る杭は打たれるということです。
みにくいアヒルの子がイジメられていたのと一緒ですね。
そう考えると昔から人間の本質は変わっていないのかもしれません。
他人をイジメて、安心するというところもあるようですからね…。
職場いじめ対策
会社には労働者が快適に働けるように職場を管理する義務があります。
会社は労働者が働きやすいように職場環境を安全・快適に保つ必要があり、このことを日本では職場環境配慮義務と呼びます。
セクハラが男女雇用機会均等法によって規制、意識の浸透が行われたことから、職場のいじめを少なくするためにパワハラも法律による規制が必要、という意見があります。
他には、管理職に研修によって教育を行う必要性もあげられています。
但し、管理職自らが率先してイジメを行っているケースも(『管理職』という立場、権限を利用して)多数見受けられる為、この場合には効果は全く期待できません。
職場いじめが続く場合の対処方法は、退職する覚悟で戦うか、違う部課に異動の申請を申し込むしかありません。
職場いじめに対する意識を一人ひとりが持つことによって、職場が変わってくるとは思います。
いじめられている労働者が1人で立ち向かうのは、現実問題としてかなり難しいことです。
なので、大半の労働者が泣き寝入りして、そのまま辞めてしまいます。
私が受けた職場いじめ
私も社長からパワハラを受けたあとから、職場いじめを経験しました。
私の場合は、社長が社内に私の悪い噂を流して、私を悪者にしました。
その結果、私は色々な噂を立てられ、無視をされたり、陰口を言われたりする様になりました。
社長が自ら私をいじめていて、私をイジメることを陰で推奨している訳ですから困ったもんです。
その後、私は隔離部屋に入れられたり、今までしたこともない業務に配置転換をされたり、様々なことをされました。
配置転換された部署では、同僚たちから、直接、嫌なことをたくさん言われました。
私は黙って記録を残すだけ…
嫌なことを言われ続けましたが、私はずっと丁寧な対応を心がけましたし、肝心なことは何も言いませんでした。
その場で言い返しても良かったのですが、それではどっちも同罪になってしまう可能性もあるし、言い返してもヒートアップするだけで良いことは生まれないと思いひたすら我慢していました。
悪い噂に関しても否定したところで、社長に「こんなことを言ってましたよ」と伝えられ、余計に嫌な目に合うことになると考えていたので否定も肯定も何もしませんでした。
それに社員の皆さんは、何も判断が出来ず、物事の真偽も確かめることなく、ただ流されているだけの人たちなのですから、言っても仕方ないし、言ったところで判断が出来ないだろうと思っていました。
また、社員は、社長から給料をもらっている訳ですから、どちらの言うことを聞くかと言えば、私の言うことなんて聞かないでしょう。
パワハラ社長のブラック企業ですから、社長の言うことを聞かなかったら、今度はその人が標的にされますからね。
だから、私に出来ることは、ただ記録を残すだけでした。
あとで、公になったときに証明出来る様に記録を残しておけば、どちらが悪いことをしているかわかるはずです。
こんなところで、言い返したり、反論したところで揚げ足を取られ、「あなたにも非がある」と言われてしまう可能性もありますから耐えるだけです。
嫌なことだらけなので頭を切り替えないとやっていけない
途中から、頭を切り替えて感情を捨てて、記録を残すためだけに過ごしていました。
悪いことというのは、いつか陽の目を見るときが訪れます。
そうなったときに困るのはどちらなのか?
それを信じてやっていくしかありません。
しかし、辛いですよ!
何も反論することなく社長からパワハラを受け、多数の社員から、一方的に罵られ、耐えていくというのは…。
そのために私は心療内科に通うことになってしまいました…。
しかし、最後に笑うのは私だと信じています。
あなたは大丈夫ですか?
あなたは職場いじめにあっていませんか?
もし、職場いじめにあっているのでしたら、辛い思いをしていませんか?
私は、こんな下らないことで、辛い思いをする人が少しでも減ればと思っています。
私が身を持って体験したことを少しずつ伝えていければと思っています。
今のところ、私自身も辛い思いをしていますが、いつか明るくなれると信じています。
辛いといっても会社という小さな世界での出来事なんです。
小さな世界から出て、世の中の基準から見れば、会社側が悪いのは明らかです。
現在、私は調停で話し合っている最中です。
調停が成立しなかったら、裁判にまでなるかもしれません。
しかし、私は絶対に悪くないし、悪いのは会社です。
胸を張ってどこまでも進んでいき、必ず結果を出したいと思います。
結果を出して、良い報告が出来ればと思っています。
【追記】
調停は、結果が出ました。
皆様の応援もあり、良い結果が出すことが出来ました。
詳しくはこちらからどうぞ!
調停の記録
私が会社から調停を申し込まれたときの記録です。
今回は、ここまでにしたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
【次回】
パワハラ、職場いじめと説明してきましたが、最近は「モラハラ」という言葉もよく聞くようになってきました。
次回は、モラハラについて書いてみます。
>次 (モラハラとは・・・)