侮辱・ひどい暴言・無視・仲間外し
今回から、何回かに分けて、私が退職勧奨されるまでにされてきた嫌がらせを書いていきたいと思います。
私は、社長からパワハラや嫌がらせをされ続けた結果、だんだんとおかしくなっていきました。
常に不安な気持ちになり、息が苦しくなって胸が痛くなるときも多々ありました。
食欲もなくなり、体重も減りました。
あまりにしんどかったのですが、その状態を心配してくれた知人の紹介で心療内科に通いました。
心療内科でうつ病と診断され、当時は薬を飲みながら勤務していました。
ひどいときは体にも力が入らず、朝起きれなくなり休んだこともあります。
薬を飲んで、家でゆっくりしていたら落ち着いてくるんですけどね。
しかし、薬が効いているときは、ぼーっとすることが多いんですよね…。
無気力で、ほとんど布団の中で過ごしています。
そんなうつ病になってしまった原因でもあるパワハラ、嫌がらせのことを書いていきます。
私がされてきたパワハラについてですが、まずパワハラについて説明しますね。
パワハラとは
パワーハラスメントについてですが、パワハラというのは、「職場の権力(パワー)を利用した嫌がらせ」のことです。
厚生労働省が2012年1月にパワーハラスメントの典型例を以下のように示しました。
- 暴行・傷害(身体的な攻撃)
- 脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)
- 隔離・仲間外し・無視(人間関係からの切り離し)
- 業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害(過大な要求)
- 業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと(過小な要求)
- 私的なことに過度に立ち入ること(個の侵害)
厚生労働省は、「こういった行為は、パワハラにあたりますからやめましょう!」と呼びかけている訳ですが、人が集まる会社や学校などでは数多く起きています。
パワハラに関しては、こちらの記事にも書いています。
パワハラとは…
パワハラについて説明しています。
私は、この年になるまで、イジメなどを経験したこともなかったのですが、初めて味わうことになりました。
いじめられっ子の気持ちがわかったような気がします。
会社では色んな嫌がらせを受けたのですが、その中でも大きな出来事を紹介していきますね。
まず、今回は、この中の2番目と3番目に記載されている
「脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)」
「隔離・仲間外し・無視(人間関係からの切り離し)」
をされたときのことを書いていきます。
パワハラは絶対に良くない!
私は、ある工場の事務職をしていました。
小さい会社なので、人事、労務、総務などを任されていました。
社長は、ワンマンな社長で、常にパワハラをしているようなパワハラ社長でした。
給料を支払っているんだから従業員に何をしても良いと本気で思っている社長でした。
何か気に入らないことがあると「あいつは気に入らないからクビにして辞めさせろ」などと平気で言う人間でした。
社長と口論になってしまう
私は、ある社員に対してのパワハラ行為があまりに酷いので「ちょっとやり方がおかしいんじゃないですか?」と社長に意見してしまいます。
それが私が退職勧奨されることになった第一歩の始まりでした。
今までも社長とはパワハラを無くすために何回か話をしてきて理解してくれていたと思っていました。
しかし、そのときはだんだんとお互いに熱が入り口論になってしまいました。
社長の意識としては…
社長は金を払っているから何をしても悪くないのです。
悪いのは全て社員なのです。
社 長:「そんなことを言うなら、その社員を辞めさせろ!」
金太郎:「そんなこと出来る訳ありません。」
この会話が私がパワハラのターゲットになる引き金になったようです。
パワハラのターゲットになってしまう
私が社長に意見をしたために、その日以降、私はパワハラのターゲットにされてしまいました。
よっぽど腹が立っていたのか、ある日、激しい叱責を受け、その後、いきなり給料を減額すると言われました。
社長は、普通の人は言えないようなことも平気に言える人間で、腹を立てるとかなり激しく叱責して、暴言を吐きまくり相手をとことん追い詰めていきます。
過去にも社長の叱責によって追い込まれ、精神疾患を発症し辞めていった社員は何名かいました。
そんな状況を今まで見てきているので、私はかなり悩まされました。
私は、今まで、社長のパワハラによって悩まされている社員のケアをしてきました。
パワハラ問題が無くなるように社内の改善に向けて動いてきたのですが、まさか私が標的になるとは…。
この日は、色々と考えすぎて眠れなくなってしまいました。
しかし、激しい叱責は、そのときを含めて数回だけでした。
それ以降は私のことを警戒していたのか、無視をするようになりました。
給料の減額は辛かった・・・
叱責や暴言は耐えれば済みますが、給料を減らされたのはかなり辛かったです…。
家族に説明するのにも困りましたし、私が悪いことをした訳ではありませんからね。
それなのに生活まで苦しくなっていきます。
しかし、この給料の減額も給与明細が残るので不当な減額をされた証拠になりました。
警戒していた!?
当時、私は、社内の様々な問題の対応をしていました。
役所などの監督官庁の申請から対応、そして労働問題まで担当していました。
社長のパワハラで裁判になったこともあり、その裁判も担当して対応していました。
パワハラは、会社にとってリスクしかありませんから、会社のことを思って、パワハラが無くなるように動いていました。
私にそういった経験があったので、社長は警戒していたんだと思います。
私自身も人事や労務を担当していた経験とパワハラ裁判の経験があったので、後に「会社と戦うこと」を決心したところもあります。
しかし、当時は「戦う気持ち」は持っておらず、「なんとか元の関係に戻りたい」と思って、状況が改善されるように努力していました。
記録だけは残していました
当時から、日記に残しておくことと録音しておくことは実行していました。
これは、労働問題を担当していたので身に付いていたことなのですが、証拠がないと何も主張することが出来ませんからね。
いつか話し合いになったときに私の身の潔白を証明しないといけないと考えていました。
特に録音することは大事ですからね。
もし、あなたが「会社と戦う」気持ちがあるのでしたら、必ず録音はするようにしましょう。
あとで絶対に「録音していて良かった」と思える日が来ます。
録音に関してはこちらに書いていますのでご覧下さい。
パワハラ現場で録音、録画することについて
パワハラ現場での録音、録画について書いています。
必ず記録は取るようにしましょう!
ちなみに私が「会社と戦う決心」をしたのは、もう少し先の話で、パワハラの標的にされた当初は状況改善に向けて努力していました。
無視をされる
社長は、私のことを警戒していたからだと思いますが、その後、無視をされるようになりました。
この無視というのは小学生がするような下らない行為ですが、なかなか辛いものがありました。
私がされてきたパワハラの中で、一番、辛かったのは、「隔離、仲間外し(人間関係からの切り離し)」のような気もします。
朝、社長に挨拶しても無視。
業務の連絡をしたいのに無視。
会社内での問題があった場合の解決方法を社長に相談しようとしても無視。
とにかく無視です。
無視され始めたころは、仕方ないのでA4用紙に用件を書いて社長の机の上に置いておきました。
次の日になると私の机の上にA4用紙に書かれた社長からの返事がありました。
色んな業務があったので、半年くらいA4用紙で指示をもらっていました。
そのうち、そのA4用紙で仕事を取り上げる指示を出され、私の仕事もなくなっていきました。
半年もすれば、仕事もなくなり、A4用紙での社長とのやり取りは無くなくなりました…。
ただでは転びません
ちなみにこの紙でのやり取りが良い証拠になったのです。
今思うと笑い話みたいですが、本当の話です。
当時、私が書いたA4用紙もコピーしてありましたし、社長からの返事のA4用紙も保管しておきました。
半年ほど、やり取りしていたのでその量も膨大になり、ファイルを用意したくらいです。
しかし、そのファイルが後から生きてきます。
無視されている証拠になりましたし、業務を取り上げていく証拠にもなりました。
精神的な苦痛を受け追い詰められながらも私はただでは転びませんでした。
横領した悪者に仕立て上げられる
そのうち、私が悪者だという噂を会社内に広められます。
その結果、時間を掛けて会社全体に私を無視する空気が広がっていきました。
ほぼ、全員から無視される状況になっていきました。
応援してくれていた同僚に聞いたら、横領なんてしていないのに「横領をした」ということを社内に言いふらされていたようです…。
同僚が被害に遭う
私はこんな状況でしたが、応援してくれる同僚はいました。
しかし、その同僚がターゲットにされてしまい、なかば無理矢理に辞めさせられました。
辞めさせられたというか、正確には嫌がらせに耐えれなくなり、辞めていったのですが…。
その同僚は、私と仲良くしていることを社長から責められました。
同僚は、社長から「金太郎と仲良くしていたらクビにするぞ!無視しろ!」と指示(?)され、拒否しました。
すると社長から恫喝され、ビビらされた結果、怖くなって辞めてしまいました。
私は、あとでその話を聞いて社長に対してものすごく腹が立って、その同僚とも話をしました。
しかし、もうそのころになると同僚の心も折れていました。
なんとかならないかと思って、話をしたのですが、もう遅かったようです。
その一部始終を見ていた社員もいますし、小さい会社だからすぐに社内に知れ渡ります。
社員たちは、今まで以上に恐ろしくなって社長の言うことを聞くようになります。
標的にされたくない訳ですから、私がいくら「会社のやり方はおかしい」と言っても私の言うことより、社長の言うことを聞きます。
本当は、その同僚にも負けずに戦ってもらいたかった気持ちもあったのですが、本人の心の問題ですから立ち向かう気力が無かったら、どうしようもありません。
それくらい心が潰されていました。
エスカレートしていく
その同僚が辞めてからは、私は余計に全社員から無視される存在になっていきます。
私に関わったら、その辞めてしまった同僚のようにパワハラの標的にされてしまう訳ですから恐ろしいですよね。
その後、私は隔離された部屋に入れられるようになり、孤独な日々が始まりました。
しかし、社長は、私に対しては警戒していたようで、直接、脅したりとかはしてきませんでした。
どうやら、社長は、直接、従業員を攻撃するのがパワハラで、無視という行為はパワハラではないと思っていたようですね。
社長という立場を利用して社員全員に「金太郎と話をするな!無視するように!」と指示を出すのはパワハラ以外の何でもないですけどね。
社長が「金太郎を無視すること」を推奨している訳ですし、社員も恐れているので言うことを聞くしかありません。
社内の空気はというか流れは、もう完璧に私を無視する流れになっていきます。
その流れに乗らなかったら、パワハラの標的にされてしまう訳ですから、全社員が流れに乗っていました。
それから、私は人間の恐ろしさを少しずつ身を持って経験するようになります。
今回は、ここまでにします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
【次回】
私は、このようにして無視をされるようになりました。
次回では、この無視の続きを書いていきます。
>次 「隔離・仕事の取り上げ」
私の時と似ている部分が多いです。
私も、事務員でした。
職場環境をよくしたいと、考えていましたが、不正組にやられました。
青の綴り箱さんへ
同じような経験をしている方は多いみたいですね。
ブラック企業、ブラック経営者が考えることは似ているのかもしれませんね。
嫌がらせ、パワハラなどで被害を受ける方が減ることを祈ります。