隔離・仕事の取り上げ
前回、無視されたことを書きましたが、今回は、その続きを書いていきます。
私は、無視されたあと、隔離されます。
前回も書きましたが、厚生労働省が2012年1月にパワーハラスメントの典型例を以下のように示しました。
- 暴行・傷害(身体的な攻撃)
- 脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)
- 隔離・仲間外し・無視(人間関係からの切り離し)
- 業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害(過大な要求)
- 業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと(過小な要求)
- 私的なことに過度に立ち入ること(個の侵害)
今回は、3番目と5番目に記載されている
- 隔離・仲間外し・無視(人間関係からの切り離し)
- 業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと(過小な要求)
にあたる「人間関係からの切り離し」と「仕事を与えないこと」をされた話を書いていきます。
隔離部屋!?
会社に「隔離部屋」という部屋があった訳ではありませんが、私は1人で部屋にされるようになってしまいました。
最初は、隔離部屋に入れられていても仕事がありましたのでまだ良かったのです。
しかし、徐々に私がしていた仕事も取り上げられるようになっていきました。
半年後には、私の仕事の大半はなくなってしまいました。
仕事をしないで給料をもらっている!?
仕事を取り上げられていくとすることが無くなっていきますから、暇になっていきます。
今度は「仕事をしていない」と言われるようになっていきます。
私は「仕事をしてないんじゃなくて、仕事を与えられてないんだよ!」と思いましたが、誰も聞いてくれる人はいませんので心の中で呟いていました。
そのうち、会社内でも、私は「仕事をしない」、「サボっている」、などと言われるようになっていきます。
前回の記事にも書きましたが、以前に「横領をした」と言われていましたから、私が金に汚い人間というレッテルを貼られています。
それなのに今度は「仕事をしてないのに給料だけもらっている」というレッテルを貼られます。
罵られる…
孤独な隔離部屋にいるのであまり気にしなければ良いのかもしれませんが、食事に行く際などは隔離部屋から出ますから、自然と聞こえてきます。
「忙しいのに一人部屋で何をしているんだ!」
「仕事もしないで金をもらえて良いよなぁ!」
「なぜ辞めないんだろう…」
隔離部屋から出るとそういったことを私に聞こえるように言ってくる社員がいます。
社長の指示か、本当にそう思っているのかわかりませんが、どっちにしろ流れに乗っていないと標的にされるかもしれませんから、同僚たちも必死だったんでしょう…。
そのうち、見張りまでされるようになり、抜き打ちで部屋の様子を見に来られました。
見張りが来たときに寝ていたり、遊んでいたりしたら、また懲戒などで処罰される可能性も考えられましたので、絶対に眠ったり遊んだりしないで、資料の整理などをしていました。
居場所が無くなっていく…
周囲の態度も私を見る目が変わってきますので、居心地が悪くなっていきます。
ますます孤独になっていきます。
孤独になるというのは辛いことです。
聞いたことがあるかもしれませんが、
人の幸せとは…、
- 人の役に立つこと
- 人に褒められること
- 人に必要とされること
- 人に愛されること
の4つだそうです。
この話を聞いて「なるほどなぁ…」と思ったことがあります。
隔離部屋ではその全てがありません。
人の役には立たないし…、人に褒められることもありません。
必要とされることもありません。
だから、時間が経てば経つほど、憂鬱になっていきます。
何の為に職場に行ってるのかもわかりません。
そのうち、何のために生きているのか?
などと考えていくようになりました。
家族とも不穏になる…
最初は、家族にも詳しい説明は出来ませでした。
そのうち、異変に気付いた家族に訳を話したのですが、微妙な空気になってしまいました。
最初は揉めましたねぇ…。
職場では誰とも話が出来ませんから、話を聞いてくれるのは、家族しかいない状況です。
それなのに話を聞いてもくれない時期がありました。
給料も減らされていますから、それも「私が悪いからだ」と家族からも言われました。
働きが悪いみたいに言われて喧嘩になったこともあります。
理解するのが難しかったのか、私の説明が悪かったのかわかりませんが、社長が「気に入らない」というのが理由ですから、簡単には理解出来ないですよね。
家族の生活のために勤務を継続しているのに家族にさえわかってもらえない…。
おまけに「私が悪いからだ」などと言われる…。
一番、信じて欲しいと思っている家族にも信じてもらえない…。
当時は、誰にも理解してもらえず、生きている意味もわからなくなりました。
死ぬことも意識しました。
今、思い出しても当時はかなり追い込まれていました。
職場でも誰とも話が出来ないし、家に帰っても話が出来ない状況になっていたときが一番、辛かったですね。
会社に行くのが嫌で嫌で仕方なかった…
土曜日が終わるとホッとして一瞬だけ嬉しかったのですが、また月曜日のことを考えると気が重くなっていました。
ノイローゼのようになって、動けなくなり出勤することが出来なかったこともあります。
人生でここまで追い込まれたのは初めてでしたし、孤独の辛さを生まれて初めて知りました。
今回は、ここまでにします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
【次回】
無視をされた後、隔離されてしまったのですが、その後も嫌がらせはエスカレートしていきます。
次回でその続きを書いていきます。