世の中は、お金? それとも 心?
私は、この会社に勤務するようになってから、色んな経験をしてきました。
その中で思ったことを色々と書いてみます。
会社という小さな世界でのルールは、世の中には通用しない
私が勤務していた会社では、パワハラ社長が何かあると「誰のお陰で暮らしていけてるんだ?」などと言って、従業員を脅していました。
はっきり言って、脅迫です。
給料を払っているんだから、何をやっても許されるという感覚があるのかもしれませんが、私はその考えは間違っていると思っています。
会社内では、社長が給料を支払って雇っている人ばかりだから、社長に反発する人は少ないでしょう。
それに反発したり意見した人は「気に食わない」といって、社長は無理矢理に辞めさせていますからね。
現在、勤務している人の中には、私みたいに「間違っていますよ」などと意見する人もいないでしょう。
全員がイエスマンという会社という小さな世界の中では独裁者のように思ってしまっても仕方ないのかもしれません。
しかし、それが通用するのは会社の中だけです。
社会では通用しません。
それにこの会社の社員たちも会社を一歩でも出たら、もう関係ないと思っている社員ばかりです。
ほぼ全員が社長のことを嫌っています。
社長に対する悪口を言ったことのない人はいないでしょう。
会社を離れれば、顔も合わしたくないと思っている人ばかりです。
パワハラ社長は、それくらい嫌われていました。
しかし、給料をもらえるから、我慢しているだけなのです。
給料をもらえるから言うことを聞いているだけなのです。
過去の退職者と会いました
このような状況になってから、会社を退職した元同僚から連絡があり、何名かの元同僚と会う機会が何回かありました。
その元同僚たちは、会うと社長の悪口を言っていました。
毎年、最低でも3~4名がパワハラ被害で辞める訳ですから、「被害者の会でも作ったらかなりの人数が集まりますね」と笑って言ってました。
元同僚を集めて、被害者の会を作り、会社を訴えたりしたら、会社も潰れてしまうでしょうね。
私自身は、別に恨みがある訳ではありません。
辞めた元同僚たちは、恨んでいるようでしたが、私は別に恨んでいる訳ではありません。
会社では色んな貴重な経験をさせてもらっているし、こんな人間がいるということを身を持って知ることが出来ました。
少しは人間としての幅も広がるんじゃないかと考えています。
ただ、私のことを泥棒のごとく悪者に仕立て上げた嘘に対して白黒はっきりさせたいし、社会人としてのケジメだけは取ってもらいたいと思っているだけです。
この調停にしても簡単に体験することは出来ない貴重な経験をさせてもらって感謝していますし、この経験は絶対に私の肥やしになると信じて取り組んでいます。
最後に笑うのは私だと信じているから、こんな風に思えるのかもしれません。
世の中は、心 or お金 ?
「世の中はお金じゃない」と言う人がいます。
しかし、お金をもらっているからということで従う人間が多いのも確かです。
社長のやり方が間違っていると思っていても何も言わずに我慢して、同僚たちは従っているのです。
また、皆に合わせて流されて行動してしまう人が多いのも確かです。
なぜなら、それは生活があるから…。
給料をもらえなくなると暮らしていけなくなるから…。
私は、会社のほとんどの人間から色んな嫌がらせをされて、現在は孤立していますが、同僚たちを恨んではいる訳ではありません。
人は、それぞれに事情があるでしょうし、仕方のない部分もあります。
私は、それぞれがどんな人かと改めて気付かせてもらいましたし、そうではない人もいることがわかりました。
それと「人はきちんと話をすれば解り合えることが出来る」と思っていたのですが、そうでない人がいることもわかりました。
人間の深い部分を考えさせてもらうきっかけになったと感謝しています。
その人間臭い部分を受け止めて、これからも前に進んでいくしかないですからね。
人間はお金だけじゃない
社長は、以前、「金で何でも買える」と私に言って自慢していました。
私は、「お金で人の心までは買えません。」と言って反論しました。
しかし、ある意味、社長の言うことも間違いではないのかもしれません。
実際には社長から給料をもらっているからということで社長の言うことを聞く人がたくさんいます。
社長が「白」と言えば、黒でも白と言ってくれる社員がたくさんいます。
社長は、例え気に入らないと人を辞めさせても金があれば何でも出来ると言っていました。
・気に入らないからと辞めさせたとしても問題ありません。
・こき使って、その人が潰れたとしても問題ありません。
お金を使って募集をかけたら、言うことを聞く人間は入社してきます。
いくら、気に入らないからといって、辞めさせたところですぐに人員を補充することが出来るんです。
しかし、お金で何でも買えると言っていた社長のことを、ほぼ全員が社長のことを嫌っていて悪口を言っている訳です。
お金で買えるものもたくさんありますが心までは買えません。
結局は、社長の言うことを聞く同僚たちも社長の人柄に惚れて言うことを聞いている訳じゃなく、給料をもらっているから聞いているだけなんです。
心で動いている訳ではないんです。
お金で動いているのです。
だから、社長の言っていることもあながち間違いではないのかもしれません。
そして調停も…
現在、会社と私は、調停を行なっていますが、調停に関しても結局はお金なんです。
「心では納得しなかったとしてもお金をもらえるのであれば、和解しましょう。」
揉めた人の話を聞いて、話し合いをして、和解を勧めるのが調停なんです。
和解には、金銭で解決しようとすることが多いですからね。
そして、会社がお金でなんとかしたいと申し込んだのが調停なのです。
結局は、物事の解決は、お金になることが多い訳です。
私にしても辞めるつもりは無かったのですが、金銭の額によっては辞めても良いかと思いはじめています。
こんな下らない会社にいつもでも付き合っていられないし、次のステージに進みたいと思っています。
例えば…、
裁判になり「損害賠償を請求します。」と訴えたとしてもその傷を埋めるのは金銭でしかないんです…。
家族が会社のパワハラで自殺したと訴えたとしても結局は金銭なんです。
会社の過失が認められてもその会社は継続しますし、社長が刑務所に入ることもないのです。
お金があれば、罪にならないのかと腹が立つところもありますが、それが現実でもあるのです。
当たり前のことを大事にしたい
なんだかよく分からない話になってしまいましたが、結局は「世の中はお金」なのか?
それとも「世の中は心」なのか?
心の傷も金銭でしか埋めれないとしても私は「人間は心が大事」だと信じています。
お金も大事ですけどね…。
心を大事に出来ない人は寂しい人だと思います。
会社のために一生懸命に働いてくれているのは従業員です。
社長の大事なお金を生み出してくれているのも従業員です。
一番、大切にしないといけないのは、従業員ではないのでしょうか?
その大切にしないといけない従業員を大切に出来ない人がお客さんや取引先のことを大事に出来るのでしょうか?
私は表面的には出来るかもしれないけど、心から大事には出来ません。
そんな会社は、長く続くことはないはずです。
こういった時代ですから、当たり前のことを大事にしていかないと必ず報いを受けるはずです。
当たり前のことが出来てなかった企業が内部告発や小さな出来事が発端で苦しんでいる時代ですからね。
今後、そういった企業は、自然と淘汰されていくと思います。
今回は、ここまでにします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。