病院でパワハラ、休業補償認める
今日は、パワハラ関連のニュースを紹介します。
休業補償給付を不支給とした国の処分取り消しを求めた女性臨床検査技師が逆転勝訴したというニュースです。
このニュースは、毎日新聞に掲載されていました。
それでは見てみましょう。
病院でパワハラ、休業補償認める
職場の病院で受けたパワハラや退職勧告で精神疾患になったと訴える女性臨床検査技師(退職)が、休業補償給付を不支給とした国の処分取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁(藤山雅行裁判長)は16日、請求を棄却した1審・名古屋地裁判決を取り消し、訴えを認めた。藤山裁判長は職場状況を「精神障害を発症させる程度に過重なものとする評価が相当」とした。2審判決などによると、女性は愛知県武豊町の病院に勤務。同じ検査室で働くことになった男性に暴言を吐かれたりしたが、病院側は改善策を講じず退職を勧めた。心因性抑うつ状態と診断され、休職を経て退職した。
掲載元 : 毎日新聞2017年3月17日 中部朝刊
短い記事ですが、こういったニュースによって、世の中のパワハラが少しでも減れば良いですね。
西日本新聞にも同じ件がニュースになっていたので紹介しますね。
パワハラ休業は補償相当 名古屋高裁で逆転勝訴
職場の病院で受けたパワハラや退職勧告で精神疾患になったと訴える女性臨床検査技師(退職)が、休業補償給付を不支給とした国の処分取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁(藤山雅行裁判長)は16日、請求を棄却した一審名古屋地裁判決を取り消し、国に支給を命じた。藤山裁判長は判決理由で、女性の職場状況を「精神障害を発症させる程度に過重なものとする評価が相当」とした。女性が補償を求めている休業期間は計約5カ月半。
掲載元 : 西日本新聞 2017年03月16日 20時27分
休業補償給付ということですから、労災の休業補償給付のことだと思うのですが、詳しくは載っていませんのでわかりません。
【追記】
朝日新聞にこの件に関して載ってましたので追記します。
退職勧奨で精神疾患 女性に休業補償認める 名古屋高裁
上司による退職勧奨などで精神障害を発症し、休職したが、休業補償金が支給されなかったとして、愛知県内の女性が労働基準監督署の不支給処分の取り消しを求めた裁判の控訴審判決が16日、名古屋高裁であった。藤山雅行裁判長は、請求を棄却した一審・名古屋地裁判決とあわせて、不支給処分を取り消した。
判決によると、女性は同県武豊町の病院で臨床検査技師として勤務。2010年ごろに上司から「ほかの病院を探したら」と退職を勧められるなどして精神障害を発症。休職を経て、12年に退職した。休業補償金を求めた女性に対し、半田労基署は「業務上の疾病とは認められない」として不支給処分としていた。
高裁は、休職前に女性が上司から怒鳴られ、病院側から一方的に約3時間、退職を迫られた点を挙げ、「心理的負担は精神障害を発症させる程度に過重だった」と指摘。発症と業務の因果関係を認めた。
半田労基署は判決を受けて「関係機関とも協議して、今後の対応を決めたい」とコメントした。
半田労基署と記載されていますので、労災なのでしょうね。
【追記ここまで】
それにしても一審で棄却された請求を諦めずに戦った臨床検査技師の女性はすごいですね。
こういった姿勢は尊敬します。
認められて良かったですよね。
現在、職場でのパワハラ等で苦しんでいる方、または、職場でのパワハラ等で精神障害を発症した方、何かしらの解決の方法があるはずです。
泣き寝入りして退職するだけが解決方法ではありません。
悪いのは会社の方であなたは悪くないですから。
こういったニュースがあるのですから、諦めないで欲しいと思います。
今日はここまでにします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。